Kinect for Windows SDK Version 1.5が公開されています。

KINECT for Windows

Kinect for Windows SDK Version 1.5が公開されています。

こちら

Kinect for Windowsは元々XBOX360用のNUI(Natural User Interface)をWindowsから利用できるようにして、かつ商用利用可能なデバイスとしてリリースされたものです。

特徴としてはモーショントラッキングを行うべく、RGBカメラ入力・深度入力・骨格追跡・音声認識などが行えます。

利用にはSDKが必要なのですが、このSDKが今回1.5にバージョンアップしました。

今回より、SDKの他にKinect for Windows Developer Toolkitが公開されており、こちらのツールを利用することでKinect Studio, Face Tracking SDKやサンプルコード・各種リソースが含まれるようです。

基本的にはv1.0のSDKに含まれるドライバー、ランタイムなどは100%互換となっていますので、Kinect for Windows SDK v1.0で開発されたソースコードやバイナリはそのまま利用可能のようです。

リリースノートによると主な変更としては

  • KINECT for Windows Toolkitが追加公開された
  • Kinect Studioが追加された(KINECTデータの記録やプレイバックなどができるようです)
  • 骨格追跡によるNear Rangeモードが可能になった
  • Seated skeletal tracking(座ったままの骨格追跡?)が可能になった
  • ランタイムの強化
  • RGBイメージの品質を向上
  • 骨格追跡の際、関節方向の情報が取得できるようになった?(Joint Orientation)
  • 音声認識で日本語を含めたいくつかの言語をサポート
  • Face Tracking SDKによる顔面位置の追跡が行えるようになった

ということのようですね。

私もまだ試していないので、ちょっと怪しいところもありますが(^^;

あと、新しいSDKのインストール方法だけ、簡単に翻訳しておきます。

  1. コンピューターにKINECTセンサーを接続している場合はそれを抜いて下さい。
  2. もし、Kinect for Windows v1.0 SDKをインストールしている場合は起動しているサンプルやサンブルブラウザーなどKINECTを利用しているアプリケーションを閉じます。 もし、v 1.0 SDKのアンインストールが必要ないのであればstep5へ
  3. KINECTセンサーに関するドライバーを削除します。
  4. もし、Microsoft Server Speech Platform 10.2(音声認識SDKとランタイムですね)をインストールしている場合は、Microsoft Server Speech Platform RuntimeおよびSDK、加えてMicrosoft Server Speech Recognition Language – Kinect language packなどをアンインストールして下さい。
  5. Visual Studioを閉じます。 環境変数KINECTSDK10_DIRが設定されてある場合はそれを取り除き、再起動が必要です。
  6. ダウンロードサイトからKinectSDK-v1.5-Setup.exeをダブルクリックします。32-bit/64-bit環境共通です。
  7. SDKのインストールが成功したらKinectセンサーを外部電源に接続し、KinectをPCのUSBポートに接続します。 接続後、ドライバーは自動的にインストールされます。
  8. Kinectセンサーが正常動作します。
  9. 続けてToolkitをインストールします。 ダウンロードサイトからKinectDeveloperToolkit-v1.5.0-Setup.exeをダウンロードし、ダブルクリックします。 こちらも32bit/64bit環境共通です。
  10. スタートメニューからツールやサンプルを実行、サンプルのインストールやリソースの検索、Developer Toolkit browserなどが行えます。 メニューは「Kinect for Windows SDK 1.5」→「Developer Toolkit Browser v1.5.0(Kinect for Windows)」となってます。

ドライバーが正常にインストールされていた場合、KINECTセンサーのLEDがGreenになり、デバイスマネージャーにKINECTセンサーのドライバーが表示されます。(いくつかに分かれています)

1.5というだけあって、結構いろんな機能の追加が行われていますね。

ちょっと気になる新機能などもあるので、調べておかないといけないなーってことでメモ。

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投稿者: Hiroyuki Mori

極東IT-Engineersの代表でMicrosoft MVP for Development Platform - Silverlightです。 普段は主にMSテクノロジ関連の開発、スピーカー、執筆などを行っています。

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